カビの根がより深く入り込んで除去できなくなる前に、素早く対応したいですね。
革の表面のカビだけでなく、カビの根も対策して再びカビの生えないよう対策まで考えることが出来たら、今後の革靴のケアもより安心ですね。
注意点も含めて、きれいにする方法と、カビ除去後の対策までご紹介していきます。
カビは、『酸素』『湿度』『温度』『栄養』があれば、どこでも生えてきます。水拭きして余計にカビを増殖させてしまわないように落としていきましょう!
十分乾燥出来たら、革靴の日々のお手入れを行って完了です。
革靴の中のカビ取り
- カビの除去
- 除菌・消臭
- 乾燥・仕上げ
カビの除去・除菌
皮革用のカビ取りクリーナーでを割りばしに布を巻いたものに塗布し、内部のカビの付いた患部を拭き取ります。
カビの拭き取りが終わったら、内部の他の部分にも散布します。
清掃・洗浄
内部の取れる場所(インソールなど)は、取って水洗いします。サドルソープを使って、カビの根を除去していきます。
※革靴本体をカビが生えた状態で水洗いすることはやめましょう。
乾燥・仕上げ
シューツリーを入れ乾燥後、除菌消臭スプレーを内部に散布して、再度乾燥します。
仕上げに日々のお手入れをし、完了です。
インソールなどの取り外しできる部分以外の靴の中のカビは、靴のクリーニングをしていただく方が賢明です。
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革靴の中にカビが生えた原因
革靴に付着するカビは、栄養・湿度・温度がカビにとって快適な条件となると繁殖します。
保管場所の温度は、ほとんど場合が人が生活する場所に近いためコントロールは難しいので、湿度をしっかり押さえて、栄養を与えない工夫が必要となります。
カビはなぜ生えるのか
このメカニズムを考えると、カビの発生の原因は、汚れたままにしているか、湿った、濡れたままにしてしまったことによってカビの被害にあってしまいます。
革靴のカビの発生原因
- 革靴が濡れたまま保管してしまった
- 保管場所の湿気が多い
- 汚れたままにしてしまった
カビの発生原因を考えると、革靴のカビの発生の原因の多くが上記のようなことになります。
カビの生えるメカニズム
革靴にカビがつきにくくする対策と注意点
できるだけカビの発生させる原因になることを避けるためにできることは、日々のちょっとしたことで解決できそうです。
カビ菌を活発化させる原因の『温度』については、抑制する温度の調整が物理的にできませんので、栄養を与えないことと、湿度を40~60%程度にすることを対策していきます。
『栄養』を与えない
汚れが栄養となってしまうということは、その汚れを除去することが日々のお手入れに取り入れるべきことになります。
履いた後は、ブラッシングして、埃を払って保管しましょう。
また、素足で履くようなことがあった際は、内部に除菌スプレーをし、皮脂汚れが栄養にならないよう、内部のクリーニングを行いましょう。
注意点
カビが怖いからと言って、家庭用のカビ除菌洗剤などを使ってはいけません。皮革用のクリーナーや除菌剤を利用するようにしてください。
『湿度』を40~60%程度に
シューズボックス(下駄箱)へ保管する際は、扉を定期的に開けることと、革底が浮くようにすのこ状のものの上に置くなどの工夫が必要です。
シューツリーを挿入することもとても大切になりますね。
注意点
シューツリーが無く、新聞紙などで詰めて保管することは、避けてください。印字のインクが内部の革に移ってしまうこともあるため、できればシューツリーを準備してください。
今後の徹底管理方法
乾燥剤を置いた、シューズボックス(下駄箱)に、底上げのためのすのこなどを置いて保管します。
その保管時には、必ずシューツリーを挿入して、履く度にブラッシングして保管しましょう。
長期の保管になる場合は、定期的にシューズボックスから出すか、扉を開けて風通しを良くして管理します。
革靴カビ対策におすすめのケア用品
今回のケアを行うあたって、必要なケア用品をご紹介しておきたいと思います。
カビ除去用
皮革用カビクリーナー
皮革専用のカビ除去専用のクリーナーで、予防効果もあります。海藻などから作られる有機ヨードが主成分となりますので、高い除菌力と人体への安全性が特徴です。
靴箱やシューズボックス(下駄箱)にもスプレーして効果を上げることもできます。
皮革用せっけん
サドルソープと呼ばれ、革靴用として愛用されています。
革に栄養を補給しながら、水で丸洗いできる優れもので、古いクリームが蓄積されて汚れてしまった、革靴をよみがえらせることも可能なので、とても便利です。
内部の除菌消臭用
革靴用除菌消臭剤
天然オイルを使用したミストで、除菌や消臭効果があります。革靴独特のにおいが気になる方には、おすすめです。
エッセンシャルオイルの効果は、革靴の内部をさわやかにし、下駄箱の中にも使うことが出来ます。
くつ用乾燥剤
竹炭の乾燥剤で、 消臭・除湿・抗菌効果が見込めて、利用目安は2年と経済的です。利用後は、ごみではなく、庭に撒いたり、観葉植物や花瓶の植物に与えて利用できます。
お持ちでない方は、必ず必要です!
革靴に足が入っているとき以外は、入れておくことが鉄則です。このシューツリーを挿入するという習慣が革靴の寿命を10年、20年と長くさせます。
カビ取りのケアにとっても必要ですが、何より革靴には必ず必要なアイテムとなります。
シューキーパー
レッドシダーの木製となります。木製のものは、消臭効果も期待でき、湿気も吸ってくれるので、おなじみの素材です。
まとめ
梅雨時期や夏に発生する靴のカビは、カビ菌が革の繊維まで定着してしまうと表面のカビを取り除いても再発の可能性が高いです。
単純に水洗いしても逆効果になることもありますので、カビのメカニズムを理解して、表面上の除去と根元から根絶しておく必要がありますので、是非専用のカビ取りクリーナーを利用して、革靴を助けてあげましょう。
また、どうしても自宅では取り除く自信がない方は、プロが宅配できれいにしましょう。