鏡面仕上げに時間がかかっていた頃、下地作りを早めるために使い始めたのが、サフィールノワールのミラーグロスです。
私が便利だと感じたのは、ただ強く光ることではなく、硬めのワックスで革表面の凹凸を埋めやすく、鏡面の土台を作る時間を短縮できることでした。別のワックスと組み合わせると、好みの艶へ調整しやすくなります。
一方で、硬さがあるため、最初の一缶として誰にでも勧めたいワックスではありません。この記事では、実際に使って感じたメリットと注意点、ほかのワックスとの違い、使い方と落とし方をまとめます。

ミラーグロスを使って感じた結論
| よかった点 | 鏡面の下地を早く作りやすい |
|---|---|
| 気になった点 | 硬めで、量の加減には慣れが必要 |
| 向いている人 | 鏡面磨きの時間を短縮したい人 |
| 向いていない人 | 一つのワックスだけで仕上げたい初心者 |
| 私の使い方 | ミラーグロスで土台を作り、好みのワックスで仕上げる |
公式では、より早く強く光らせるための鏡面磨き用ワックスとして案内され、ビーズワックスポリッシュとの併用が紹介されています。また、使用箇所はつま先やかかとなど革の厚い部分です。屈曲するアッパーへ使うと被膜が割れる可能性があるため、塗る場所には注意します。
価格や仕様は変更されることがあるため、現在の情報はサフィール日本公式のミラーグロス製品ページで確認できます。購入先は記事内のAmazon対応ポチップにまとめています。
ミラーグロスのよかった点

下地を作る時間を短縮しやすい
ミラーグロスは、一般的なワックスより硬さを感じます。指へ取る量を抑えて薄く重ねると、つま先の凹凸を埋める土台を作りやすく、鏡面へ移るまでの時間を短縮できました。
何層塗れば完成と回数を固定するより、指の引っかかりと表面の滑らかさを見ながら止めるほうが使いやすいです。
買った状態のまま使いやすい
柔らかいワックスを意図的に乾燥させて、いわゆるドライワックスを作る方もいます。ミラーグロスはもともと硬めなので、私はさらに乾燥させず、そのまま使うほうが扱いやすいと感じました。
仕上げの艶を別のワックスで選べる
ミラーグロスだけでも光沢は出せますが、私の場合は下地作りに使い、途中から好みのワックスへ替えます。下地の速さはミラーグロス、仕上がりの透明感や艶は別のワックスと役割を分けられる点が気に入っています。
使って気になった点
便利な一方で、量を取りすぎると厚みが出やすく、表面が曇ったり、磨いている途中で粉っぽくなったりすることがあります。硬いからと強く擦るのではなく、少量を薄く置く意識が必要です。
- 価格は一般的なワックスより高め
- 硬いため、指へ取る量の加減に慣れが必要
- 厚く塗ると均一な面を作りにくい
- 屈曲部には使えない
これから初めて鏡面磨きをするなら、ベース用と仕上げ用の役割が分かりやすいブートブラックのハイシャインベース・ハイシャインコートも選択肢です。初心者・時短・香り・強い鏡面で選ぶ基準は、靴磨きワックスのおすすめにまとめています。
ビーズワックス・アミラルグロスとの違い
ビーズワックスポリッシュとの使い分け

ミラーグロスは、早く強い光沢を作りたいときの下地に使いやすいワックスです。ビーズワックスポリッシュは、ミラーグロスで土台を作ったあと、艶の見え方を整える仕上げとして組み合わせやすいと感じます。
どちらが上というより、私の中では役割が違います。ミラーグロスだけで厚く仕上げるより、薄く役割分担したほうが安定しました。
アミラルグロスは別の時短候補

鏡面を早く仕上げたいときの候補には、アミラルグロスもあります。ただし、ミラーグロスと同じ商品とは扱いません。使い方や使用感は、アミラルグロスの個別レビューで改めて整理します。
ミラーグロスの使い方

- 通常の靴磨きを終える
ほこりと古いクリームを落とし、靴クリームを薄くなじませてブラッシングします。 - つま先やかかとへ薄く塗る
指へ少量取り、芯材が入って曲がりにくい部分だけへ薄く広げます。 - 表面の滑らかさを見ながら重ねる
一度に厚く盛らず、表面が均一になるまで少量ずつ重ねます。 - 好みのワックスで仕上げる
少量の水と仕上げ用ワックスを使い、圧をかけすぎず艶を整えます。
鏡面磨き全体の流れを先に確認したい方は、革靴のお手入れ方法と鏡面仕上げをご覧ください。
ミラーグロスの落とし方
光りやすいからといって、必ず簡単に落とせるわけではありません。薄く使っていれば落とす量は少なく済みますが、厚く重ねた被膜は一度で剥がそうとせず、専用クリーナーなどで少しずつゆるめます。
ブラシで強く叩いたり、テープで無理に剥がしたりすると、仕上げや革の表面を傷める可能性があります。具体的な手順は、鏡面磨きのワックス3つの落とし方にまとめています。
また、ワックスはつま先やかかとなど曲がりにくい部分へ使います。屈曲部へ厚く塗ると被膜が割れるため、革のひびとの違いが分からない場合は、革靴のひび割れ補修と予防も確認してください。
ワックスが固くなりすぎた場合
ミラーグロスをさらに乾燥させると、指へ取れないほど硬くなったり、細かく崩れたりすることがあります。私は意図的にドライワックスへせず、購入時の状態で使います。
長期保管で使いにくくなった場合は、ワックスソフトナーを少量ずつ混ぜて硬さを調整する方法があります。一度に入れすぎると元へ戻しにくいため、少量から試します。
ミラーグロスはこんな方に向いている
- 鏡面磨きの基本手順は分かるが、下地作りに時間がかかる
- 硬めのワックスを薄く扱える
- 仕上げ用ワックスと組み合わせたい
- 強い光沢を短時間で作りたい
反対に、鏡面磨きがまったく初めてで、一つのワックスだけで迷わず仕上げたい方には、少し扱いにくく感じるかもしれません。
まとめ|ミラーグロスは下地作りの時短に向く
ミラーグロスは、硬さを生かして鏡面の土台を早く作りたいときに頼れるワックスです。私の場合は単品で厚く仕上げるのではなく、ミラーグロスを下地へ使い、好みのワックスで艶を整える使い方が合いました。
使う場所はつま先とかかとに絞り、少量を薄く重ねることが大切です。初めての鏡面磨きなら扱いやすい組み合わせから入り、時短したくなった段階でミラーグロスを加えると、役割の違いをつかみやすくなります。
