M.MOWBRAY(エム.モゥブレィ)のクリームナチュラーレを、ニュートラルで使いました。
印象をひと言でまとめるなら、よく伸びて乾きが早く、磨いたあとは「サラツヤ」に仕上がる靴クリームです。香りも強すぎず、化粧品を思わせる穏やかな印象でした。
一方、ニュートラルを黒い革靴に使ったときは、私にはツヤが少し物足りなく感じられました。はっきりした補色や光沢よりも、革の色を変えずに手入れを楽しみたい方に向くクリームです。




冒頭の商品画像には色違いも含まれています。このレビューで使用したのはニュートラルです。
結論|クリームナチュラーレはこんな方に向いている
- クリームの伸びと扱いやすさを重視したい
- べたつきにくい、さらっとした仕上がりが好み
- 強い香りが苦手
- ニュートラルで革本来の色やエイジングを楽しみたい
反対に、黒い革靴を濃く見せたい方や、分かりやすいツヤを求める方は色付きのクリームを選ぶか、別のクリームと比べてから決めた方がよいと思います。靴クリーム全体から選びたい方は、革靴クリームのおすすめと選び方も参考にしてください。
クリームナチュラーレの基本情報

| 容量 | 80ml |
| 原産国 | イタリア |
| カラー | 7色 |
| 主な成分 | シダーオイル、パームオイル、ビーズワックスなど |
| 主な対象 | スムースレザー、コードバン、ブライドルレザー、オイルドレザー、アニリン染めなど |
公式では、有機溶剤の使用を限りなく抑えた処方と案内されています。「天然成分100%」「有機溶剤を一切使っていない」という意味ではないため、ここは分けて考えます。また、スエードやヌバック用のクリームではありません。
実際に使って感じたこと
ネイビーの容器と控えめな香り
ネイビーを基調に、ピンクゴールドの刻印が入った容器です。見た目には上品さがあります。ただし、複数色をそろえた場合は、上から見ただけでは色を判別しにくい点が少し気になりました。
香りは控えめで、私には化粧品のように感じられます。香りの感じ方には個人差がありますが、強いにおいを前面に感じるタイプではありませんでした。
よく伸びるので指でも塗りやすい

少量でも伸びがよく、革の上で引っかかる感じがほとんどありません。私は指でも塗り広げやすいと感じました。もちろん塗布用ブラシや布でも使えますが、このクリームのためにペネトレィトブラシを必ず用意しなければならない、という印象ではありません。
乾きが早く、仕上がりは「サラツヤ」

塗ったあとの乾きが早く、べたつきも残りにくいです。ブラッシング後は、ギラギラではなく、さらっとした表面に穏やかなツヤが出ます。私はこの仕上がりを「サラツヤ」と表現しています。
黒とブラウンでは印象が違った

黒い革靴ではツヤが少し物足りない

ニュートラルは革の色を選びにくい一方、補色はできません。黒い革靴に使ったときは、私にはツヤが少し足りなく感じられました。色あせを補いながら黒をはっきり見せたい場合は、ブラックの靴クリームの方が選びやすいです。
明るいブラウンでは伸びと変化が分かりやすい

明るいブラウンや染めの表情が見える靴では、クリームの伸びと手入れ後の変化を感じやすくなりました。色を足さず、履き込んだ革の変化をそのまま楽しみたいときに、ニュートラルの良さが分かりやすいと思います。
ブラウンの靴に色付きとニュートラルのどちらを使うか迷う方は、茶色の革靴に使うクリームの色の選び方もあわせてご覧ください。
クリームナチュラーレの使い方
- 馬毛ブラシでほこりを落とす
- 必要に応じてクリーナーで古いクリームや汚れを落とす
- 少量のクリームを指・布・塗布用ブラシのいずれかで薄く広げる
- 豚毛ブラシなどで全体をブラッシングする
- クロスで軽く乾拭きして整える
一度に多く塗るより、足りない分を少しずつ足す方がムラを抑えやすくなります。革靴のお手入れ全体の流れは、靴磨きのやり方で詳しくまとめています。
コロニル1909との違い
私が使った印象では、クリームナチュラーレは伸びのよさと「サラツヤ」の仕上がりが魅力です。一方、ツヤの分かりやすさではコロニル1909の方が上でした。
- クリームナチュラーレ:さらっとした仕上がり、穏やかなツヤを重視する方
- コロニル1909:保革とともに、もう少しツヤも求める方
購入前に知っておきたい点

- ニュートラルには補色力がない
- 強いツヤを求めると物足りないことがある
- 容器を上から見ると色の判別がしにくい
- スエードやヌバックには使用しない
まとめ
M.MOWBRAY クリームナチュラーレは、よく伸びて乾きが早く、べたつきの少ない「サラツヤ」に仕上げやすい靴クリームでした。
ニュートラルは、色を足さずに革の表情やエイジングを楽しみたいときに使いやすいカラーです。ただし、黒い革靴の色あせやツヤをはっきり整えたい場合は、色付きのクリームや、より光沢を出しやすい製品も候補になります。
派手なツヤより、手入れ後のさらっとした手触りと自然な見え方を好む方に向く一本です。
