3万円台の革靴は20年履けるのか|スコッチグレイン NL4136BL エイジング記録

M.MOWBRAY アニリンカーフクリームをレビュー|使い方とデリケートクリームとの違い

広告含む|注文費用は自費で支払い、良かった点だけでなく気になった点も記載します。

M.MOWBRAY アニリンカーフクリームは、色を足さずに革へ潤いを補い、自然なツヤまで整えたいときに使いやすい無色のクリームです。

私は履き込んだ黒い革靴で、デリケートクリームと左右を塗り比べました。どちらも触れたときはさらっとしていましたが、アニリンカーフクリームを使った側には、もう一段ツヤが出ています。

この記事では、実際の写真を見ながら、使い方、向いている革、デリケートクリームとの違い、使って感じた注意点を整理します。

日常のブラッシング後の汚れ落とし・保革・艶出しの出来るオールインワンクリーム
  • M.MOWBRAYアニリンカーフクリームの瓶とラベル
  • ふたを外したアニリンカーフクリーム
目次

結論|潤いと控えめなツヤを一つで整えたい方に向く

良かった点無色で伸ばしやすく、仕上げ後もべたつきにくい
仕上がりデリケートクリームよりツヤが出やすく、鏡面ほど強くない
向いている使い方繊細なスムースレザーを、補色せず自然に整える
気になった点補色力はなく、強い汚れ落としや古いワックス除去には向かない
選びたい方保湿と自然なツヤを一つのクリームで済ませたい方

色抜けを補いたい場合は色付きの靴クリーム、ツヤを抑えて水分を補いたい場合はデリケートクリームの方が目的に合います。

アニリンカーフクリームの特徴

M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム

現在案内されている製品仕様を、購入時に確認しやすい項目だけまとめました。

カラーニュートラル(無色)
容量通常サイズ60ml/Lサイズ500ml
容器通常サイズはガラス瓶/Lサイズはプラスチック容器
原産国イタリア
主な用途アニリン染めや水染めカーフを含むスムースレザー
アニリンカーフクリームの中身

名前に「アニリンカーフ」とありますが、アニリンカーフだけの専用品ではありません。油分を控えた無色のクリームで、革靴のほか、財布やバッグなどのスムースレザーにも使えると案内されています。

ただし、革は同じ名称でも仕上げが異なります。色が濃くなる、ツヤが変わるといった可能性があるため、初めて使う製品では目立たない場所で試してから全体へ広げます。

アニリン仕上げとは

アニリン仕上げは、顔料で表面を強く覆うのではなく、染料による透明感や革の表情を生かす仕上げです。そのぶん、水分やクリームによる色の変化が見えやすいことがあります。

手元の革が該当するか分からない場合は、靴や革製品のメーカー案内を確認するのが確実です。「高級な革だから」「柔らかい革だから」という見た目だけでは判断しません。

実際に使って感じたこと

アニリンカーフクリームと革靴

なめらかで伸ばしやすい

アニリンカーフクリームの質感

クリームはやわらかく、少量でも薄く広げやすい質感です。塗ったあとにブラッシングと乾拭きをすると、表面に重たいべたつきは残りませんでした。

無色なので、今回使った黒靴でも色を足さずに手入れできます。傷や色抜けを隠す用途ではありませんが、色を変えたくない革には扱いやすいと感じます。

デリケートクリームより自然なツヤが出た

デリケートクリームとアニリンカーフクリームを使い比べる黒い革靴

履き込んだ黒い革靴を用意し、デリケートクリームとアニリンカーフクリームを左右で使い分けました。

使用前

使用前の黒い革靴と2種類のクリーム

使用後

デリケートクリームとアニリンカーフクリームの仕上がり比較
使用後。写真左がデリケートクリーム、右がアニリンカーフクリーム。つま先の光沢を比べています。

使用後は、デリケートクリームを使った側が落ち着いた質感、アニリンカーフクリームを使った側が光を拾いやすい仕上がりになりました。触れたときの感触は、どちらもさらっとしています。

アニリンカーフクリームを使った側は、つま先に残っていたワックスのツヤを大きく崩さず、表面を整えやすいとも感じました。ただし、ワックスそのものを補修する専用品ではありません。鏡面の傷みが大きい場合は、ワックスで仕上げ直します。

汚れ落としは軽いくすみを整える程度

塗布中に表面の軽いくすみが整う感覚はありますが、古いクリームやワックスをしっかり落とす力までは期待しません。汚れが蓄積しているときは、革の状態を見ながら専用クリーナーを使い分けます。

クリーナーを毎回使うか迷う方は、靴クリーナーを使うタイミングも参考にしてください。

デリケートクリームとの違い

比べる点アニリンカーフクリームデリケートクリーム
主な役割潤いを補いながら自然なツヤを出す水分を補い、落ち着いた質感に整える
ロウ分比較的多い控えめ
仕上がり控えめな光沢ツヤを抑えた仕上がり
無色無色
使い分け一つで保湿とツヤまで整えたいとき保湿を中心にしたいとき、色付きクリームの前に使いたいとき

公式案内では、アニリンカーフクリームはデリケートクリームよりロウ分が多く、ツヤが出やすい点が大きな違いです。実際の塗り比べでも、その差はつま先に出ました。

アニリンカーフクリームの上へ別の乳化性クリームを重ねることもできますが、量が多いとべたつきやすくなります。併用するときは、それぞれを薄く使い、ブラッシングと乾拭きを丁寧に行います。

デリケートクリームを使う場面まで詳しく比べたい方は、デリケートクリームと靴クリームの違いをご覧ください。

アニリンカーフクリームの使い方

  • 大きさの異なるアニリンカーフクリームの容器3点
  • ふたを開けたアニリンカーフクリームの表面
  1. 馬毛ブラシややわらかい布で、表面のほこりを落とす
  2. 目立たない場所へ少量を塗り、色やツヤの変化を確認する
  3. 布や塗布用ブラシへ少量を取り、革全体へ薄く伸ばす
  4. 2〜3分ほど置いてから、ブラシで全体を整える
  5. べたつきが残る場合は、乾いた布で軽く拭く

一度に多く塗るより、足りない部分へ少しずつ足す方がムラを抑えやすくなります。基本の工程を最初から確認したい方は、革靴の基本的な手入れ方法へ進んでください。

ほかのクリームとの使い分け

  • アニリンカーフクリーム:補色せず、繊細なスムースレザーへ潤いと自然なツヤを与えたい
  • デリケートクリーム:ツヤを抑え、保湿を中心に整えたい
  • コロニル1909:革靴だけでなく、バッグや財布にも使いやすいクリームを選びたい

コロニルの使用感は、コロニル1909のレビューで写真と一緒にまとめています。

向いている方・向かない方

向いている方

  • アニリン仕上げや水染めカーフを補色せずに手入れしたい
  • デリケートクリームより少しツヤが欲しい
  • 革靴と革小物に使える無色クリームを探している
  • 保湿と控えめなツヤ出しを一つで済ませたい

向かない方

  • 傷や色抜けを補色したい
  • 鏡面のような強い光沢を出したい
  • 古いワックスや強い汚れを一度で落としたい
  • スエードやヌバックなど、起毛革を手入れしたい

まとめ

アニリンカーフクリームは、無色のまま潤いと自然なツヤを整えられるところが魅力です。実際にデリケートクリームと塗り比べると、触れたときはどちらもさらっとしながら、ツヤには違いが出ました。

補色、強い汚れ落とし、鏡面仕上げを一つでこなす製品ではありません。革の種類と仕上げたい表情に合わせて選ぶと、役割が分かりやすいクリームです。ほかの候補も含めて選ぶ場合は、靴クリームの選び方とおすすめも参考にしてください。

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