靴ずれが怖くて革靴が履けない…
履いていても中々革が馴染まなくて、痛いのを我慢…
我慢しているとせっかくのお気に入りの革靴も台無し。
そんな痛みを和らげて履くことが出来れば、大きなストレスがなくなります。
革靴全体にデリケートクリームを塗ることで解消できることがほとんどですが、他の革靴を柔らかくする5つの方法についてご紹介します。
まずは、デリケートクリームで革靴全体をケア
革靴は新品だと硬く、自分の靴として履き慣れるには時間が必要。
せっかく気に入って購入した革靴がすぐ履けないとなると残念な気持ちになります。
まずは、デリーケートクリームを革靴全体にたっぷり塗る事を試してみましょう。革は水分を含むとふっくらして、柔らかくなる性質がありますので、足アタリが優しくなります。
新品の革靴の履き下ろし前に行うプレメンテナンスと同じ原理です。
靴の内部まで塗ることがコツとなりますが、大量に何度も塗りすぎてしまうと柔らかくなりすぎ、型崩れの恐れもあるため注意します。
革靴を柔らかくするメリット・デメリット
革を柔らかくすることで履き心地など良くなることもなれば、やりすぎてしまうことも。
『適度に行うことが大切』と頭に入れておくだけでもデメリットを避けることが出来ます。
メリット
革靴を柔らかくすることでより自分の足にフィットさせることができ、靴擦れや足への負担を減らすことができます。
- 靴擦れ予防
- 足の負担を減らす
デメリット
革靴を柔らかくしすぎるとフニャフニャになり、自分の足にフィットしないどころか見た目も悪くなり、靴として履けなくなる可能性があります。
- フィットしなくなる可能性がある
- 本来の形が損なわれる
≫新品から痛くない革靴3選|アッパーの柔らかさとソールの素材で履き始めから疲れにくく軽い!
革靴を柔らかくする5つの方法
外で履いた靴に対策する際は、その汚れが頑固になることがあります。
革靴を柔らかくする前にどの方法においても、まずは、綺麗にお手入れをしてから行いましょう。
- クリームやオイルで馴染ませる
- 歩いて足にあわせる
- ストレッチャーを利用する
- 革を揉む
- オリーブオイルをぬる
クリームやオイルで馴染ませる
専用の革伸ばしクリームやオイルを塗ることで柔らかくすることができます。革にクリームを馴染ませるために豚毛ブラシで強めにブラッシングをするとより浸透しやすい効果があります。
革靴の内側は、革でできていることが多いので、同じように塗り広げます。
ソールが革の場合は、同じようにオイルを塗ることで柔らかくなりますので、おすすめです。オイルがない場合は、アッパーで利用したクリームをソールにも塗り込むことで、代用が可能です。
ソールオイルは、さらに水の浸透と劣化を防いでくれ、硬直の予防や軽減をする効果があるものも。
また、ホースオイルクリームは、ミンクオイルと同じくらい浸透性があり、体温で解けるため塗りやすい特徴があります。
歩いて自分の足に合わせる
慣れない革靴の場合、足に負担がないように痛くならないうちに歩くのをやめ、少しずつ革を自分の足に馴染ませます。
革靴を履き慣れるのに焦って頻繁に利用すると靴づれの原因になり、足のトラブルになりやすいので注意が必要です。
足を入れる・脱ぐの繰り返しだけでも少しずつ馴染んでいきますので、長い目で見て育てていく気持ちも大切です。
革靴を揉む
非常にシンプルな方法ですが、 アッパーを揉みほぐすことで多少柔らかくすることが出来ます。
非常に慣れが必要な方法で、シワを誘発しますので、変なシワがつかないよう気を付けましょう。革靴は、心材の入っている箇所がいくつかあるため、心材の所は、触れないように注意しましょう。
ソール用オイルやオリーブオイルを塗る
オリーブオイルを塗ることでも、革がふっくらして、柔軟性が出ます。
思っているより柔らかくなるため、少しずつ塗っていきましょう。
シューストレッチャーで革を伸ばす
シューストレッチャーという器具で革靴の内側から物理的に革を伸ばすことができます。一気に伸ばしすぎると、革に無理なシワが入ってしまうこともあるので少しずつ負荷をかけていきます。
十分に柔らかくするには、日ごとに「伸ばして試し履き」で履き心地を確認しながら伸ばしていきますので、サイズによっては、数日待つ必要も。
さらに、今回ご紹介している革靴を柔らかくする方法とシューストレッチャーを併用すればさらに効果的です。
革靴をクリームとオイルで柔らかくする手順
以下の3つを準備しましょう。
・革用のクリームやオイル、ワックス
・きれいな布
・柔らかくするケア用品
手順
あまり揉みすぎてしまうと、変なシワが入ってしまうことがあるため、甲周りを少しだけみほぐします。
中のインナーの革が汚れてしまうので、クリームのついていない内部からデリケートクリームなどを塗ります。
ムラにならないよう満遍なく塗ります。
ボトルの口に布で蓋をして染み込ませると適量とることができます。
ソール用オイルがない場合は、オリーブオイルで代用しましょう。
室内で履く際は、硬いソールで床を傷つけてしまたり、逆に革靴に傷をつけてしまうので、何か敷いて履くようにすることをおすすめします。
さらに革靴を柔らかくするおすすめの3アイテム
クリームとソールオイルを使って柔らかくしても物足りない場合のおすすめのケア用品をご紹介いたします。
モゥブレィ ストレッチミスト
痛い思いをされている方に評判の「ストレッチミスト」使った日から実感があり、柔らかくするというより若干伸ばす効果があります。
コロニル ストレッチムース
1909年ドイツ創業で欧州初め世界約100カ国に愛用されているブランドです。
甲や関節が当たって痛い部分、窮屈な箇所を部分的に伸ばすときに用います。
ダスコ シューストレッチスプレー
名だたる高級紳士靴ブランドからも絶大な信頼を受けており、1946年にロンドンで設立されシューケア用品として販売されたブランドです。
きつめの革靴の革を柔らかくし伸ばしてくれる皮革柔軟剤で、靴の内側からスプレーして歩きながら革を伸ばすことができます。
革靴を柔らかくするのにNGな方法
ドライヤーの熱風を当てたり、消毒用エタノールで湿らせるなどの方法を紹介していることもありますが、革靴をダメにしてしまうリスクが大きすぎるのでやめましょう。
染みになるだけでなく、傷がついたり、分解してしまう恐れがある松根タール、ひまし油、鉱油など革にとって有害な化学物質を含むオイルにも注意が必要です。
NG①:ドライヤーを使って柔らかく
革が極度に乾燥して、後々のひび割れの原因となりますのでやめましょう。
合皮の場合は、効果がありますが、風を当てる際に距離には気をつけます。
NG②:エタノールを使って柔らかくする
エタノールが揮発する際に、必要な水分まで損なわれる事があります。
こちらもひび割れの原因となりますので、やめましょう。
NG③:革にとって有害なオイルを使う
分解してしまう恐れがある松根タール、ひまし油、鉱油なども革の致命的ダメージを負いますので、やめましょう。
革靴を柔らかくしすぎた場合
柔らかくし過ぎないようにすることが一番大切ですが、革靴を柔らかくしすぎてしまい、逆に硬くしたい場合は、形を整え、そのまま時間を置きましょう。
硬くなるために時間をおくというのが革にダメージを与えず最善の方法と言えます。
硬化剤使用したり、丸洗するなど方法がありますがリスクが高いです。
≫革靴・ブーツの洗い方|丸洗いの方法と必要なものを徹底解説!
プロに丸洗いをお願いすることもできますので、検討した上で、自身で行えるか十分検討して行います。
≫靴クリーニングおすすめ12選!カビや臭いが取れて評判のいいの業者の料金・価格は!?
まとめ
まずは、デリートクりームを革靴全体に塗ることで、足に馴染みやすくなりますので、試してみましょう。一番リスクが少ない為、おすすめします。
それでも履き続けることが難しい場合は、専用のクリームやオイルを使いながら、ストレッチャーで伸ばして少しずつ履く時間を長くしていきます。
はじめは、無理せず履いて脱ぐだけでも馴染に向かっていきますので、我慢して長時間履いて馴染ませることはしないように注意し、時間をかけて行ってください。
これまで、革靴を足に馴染ませる方法をご紹介してきましたが、サイズ調整をリペアのプロに相談するか、無理のないサイズ選びをしたものを履くことが大切。