合皮の革靴にも靴クリームを使って磨くことで、見た目が美しくなるだけでなく、靴を長持ちさせることができます。
革靴の寿命が尽きる原因には主に2つあります。
ひとつは靴底(ソール)がすり減ってしまうこと、もうひとつはアッパーにできたシワがひび割れて見た目が悪くなってしまうことです。
特に後者のひび割れは、日々のお手入れで予防することが可能です。
きちんとケアをしていれば、底が削れて寿命を迎える前に、ひび割れによって履けなくなるリスクを大きく減らすことができます。
また、クリームで磨くことでツヤが出て見た目の印象も格段にアップします。
合皮であっても、定期的にお手入れをすることで美しく、長く履き続けることができるのです。
このあと、合皮の革靴を長持ちさせるためのお手入れ方法について詳しくご紹介します。
合皮【合成皮革】の革靴の手入れ

合皮の革靴こそ普段のお手入れが大切
合成皮革の革靴は、アッパー(甲の革)部分に入るシワが本革よりも戻りにくい性質があります。
放置してしまうと、ひび割れの原因になりますので、シューツリー(シューキーパー)でシワを伸ばして保管することが大切です。
合皮の革靴普段のお手入れ手順
シワを伸ばして深いシワのままにしないことが大切。馬毛ブラシで埃を払います。
2.3日は靴を休ませます。
合皮の革靴もキレイに履きたい!しっかりお手入れ

手順は、本革のものと同じでいいと思いますが、合皮の革靴のほうが手順を省いて行っていいと言えます。
準備するもの
合皮のしっかりお手入れに必要なもの
- シューツリー(シューキーパー)
- 馬毛ブラシ
- ぺネレイトブラシ
- 豚毛ブラシ
- 靴クリーム(革の色に合ったもの)
合皮【合成皮革】の革靴の磨きの手順
革に栄養は入っていかないため、デリケートクリームなどの栄養補給は不要。
埃を落とし、艶出しのためのクリームを塗って、艶出しのブラッシングできれいによみがえります。
初めにアッパーのシワを伸ばしましょう
ホコリを払うブラッシングです
できるだけ薄くのばします
乾いた布で磨きながら行います
つやを出すブラッシングです
合皮の簡単お手軽なお手入れ

合成皮革の革靴は、素材の特性上、布の表面に「塩化ビニル樹脂」や「ポリウレタン樹脂」などでコーティングされています。
そのため、保革や保湿の必要がないのです。
合皮のお手入れは、革の表面をきれいにするだけ!
シューツリー(シューキーパー)を入れて拭き上げると、シワの伸びた部分やコバとアッパーの間など磨きやすいので、おすすめです。
※靴磨き用の携帯スポンジや靴磨きシートがあるとより便利で手軽に済ませられます。

中身は、こういったシートが入っていて、思っている以上に硬めのシートです。優しく拭きますが、ガシガシ使っても破れないと思います。

合皮(合成皮革)でも鏡面磨きはできるの?
結論から言えば――できます!しかも本革よりも手軽です。
鏡面磨き(ハイシャイン)は、革の表面の凹凸をワックスで均し、滑らかに仕上げてツヤを出すテクニックです。
本革には毛穴やシボ、小さなキズなどが無数にあるため、それを丁寧に埋める工程が必要ですが…
合成皮革は、加工の段階で凹凸が少なく、毛穴もない素材が多いため、鏡面磨きがしやすい特性があります。
- 毛穴がない(または極めて少ない)
- 表面がフラットで凹凸が少ない
- 均一な質感のため、ワックスが乗りやすい
そのため、本革よりも少ない手順・短い時間で鏡面仕上げを作ることが可能です。
特に、つま先やかかとのような見栄えのポイント部分だけでも鏡面にするだけで、ぐっと高級感がアップします。
合皮でも「磨き」は楽しめる!美しく仕上げて、合皮靴の印象をワンランク上に。
鏡面磨きに必要なもの
先に説明した合成皮革のお手入れに加えて、ワックスと布を準備し、鏡面磨きに入っていきます。
- ワックス(色はニュートラルまたは、靴の色に合ったもの)
- 布(万能布)
- 水
合皮の鏡面磨きの手順
手順5までは、手入れ方法と同じです。
上記の基本的なお手入れを致します。
油性ワックスを鏡面仕上げにしたい部分に円を描くように塗り込みます。はじめは定着するまで2.3回塗り込みます。左右交互に行って乾燥させながら塗ります。
油性ワックスを磨いた部分を優しくソフトに磨いていきます。円を描くように触れるか触れないかのような容量で磨きます。その際に、水を1.2滴つけて行うとさらにピカピカになります。
合皮の鏡面磨きってかっこ悪い?──いいえ、むしろかっこいいです!
「合皮なのに鏡面磨きなんて…」と思われるかもしれませんが、実はそんなことありません。むしろ、手入れが行き届いている靴は“かっこいい”のです。
まず、丁寧に磨かれた靴は、それだけで持ち主の印象を大きく左右します。
私自身、合成皮革の革靴に鏡面磨きを施していたところ、お客様に靴を褒められたり、「きちんとした印象がある」と言っていただけたことが何度もあります。
何より、合皮であってもケアを楽しむ姿勢そのものが靴磨きの醍醐味。
その延長で本革の靴にも興味がわき、ついにスコッチグレインの一足を購入しました。
靴磨きにハマって本当によかったと感じています。
革の種類ではなく、磨く姿勢が“かっこよさ”をつくる。合皮でも、靴は立派に育ちます。
まとめ|合皮の革靴も、丁寧なお手入れで長く美しく
合成皮革の革靴でも、靴磨きには十分な価値があります。
お手入れをすることで、単に長持ちさせるだけでなく、見た目の印象がよくなり、履く楽しさや満足感もアップします。
さらに、クリームで磨くことで表面がなめらかになり、汚れやキズが付きにくくなるため、結果的に長く履き続けることができるのです。
そして何より、しっかり磨かれた靴は革靴としての魅力を引き立て、清潔感や品のある印象を与えてくれます。
ビジネスシーンでも、「合皮だから失礼」ということはありません。
大切なのは“素材”ではなく“状態”。きれいに整った靴は、仕事への姿勢を表すものでもあります。
合皮の靴こそ、手をかければ“本革以上”の存在感を放つことができます。ぜひ日々のケアを楽しんでみてください。
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