靴クリーナーは、毎回の手入れで使うものではありません。
ほこりだけならブラッシングで終えます。汚れ、古いクリーム、ワックスの厚い膜が残るときに、落としたいものへ合うクリーナーを選びます。
現在使っているのは、ライオン靴クリーナー、ライオン強力クリーナー、BootBlack ツーフェイスプラスローションの3製品です。通常の汚れ、ワックス、現場で付く土埃と、落としたいものによって使い分けています。
大切なのは回数ではなく、拭いている布と革の表面を見て、どこで止めるかを判断することです。
結論|クリーナーは必要なときに使う

革靴の状態と、その日にしたい手入れに合わせて使い分けるのが分かりやすいです。
| 革靴の状態 | まず試したい手入れ |
|---|---|
| 表面にほこりが付いている | 馬毛ブラシでブラッシング |
| 目立つ汚れや厚塗り感がない | 状態を見て、必要なら少量のクリーム |
| 汚れや古いクリームが残っている | クリーナーで表面を整える |
| 鏡面仕上げを落としてやり直したい | ワックスを落とせるクリーナーを使う |
| 雨のあとに白い跡が出た | 塩浮きに対応したクリーナーを使う |
何となく毎回使うのではなく、クリーナーが必要な状態かを一度見てから判断します。
クリーナー・ブラシ・クリームは役割が違う
この3つは、似ているようで役割が異なります。
- ブラシ:表面のほこりを払い、クリームをなじませる
- クリーナー:汚れや古いクリーム、ワックスなどを落とす
- 靴クリーム:革に油分や水分を補い、色やツヤを整える
クリームにも表面の汚れを多少拭き取れるものはありますが、手入れの目的は保革や仕上げです。
クリーナーの代用品として考えるより、それぞれの役割で使い分けた方が迷いません。
基本の流れを最初から確認したい方は、革靴の手入れ方法をまとめた記事も参考にしてください。
毎回使わなくてもよいと考える理由
靴磨きを始めた頃は、手入れのたびにリムーバーを使っていました。
汚れを落としてからクリームを塗ることが、決まった手順だと考えていたためです。
その後、目立つ汚れがない日はブラッシングを中心にして、クリーナーは必要なときだけ使うようになりました。
工程が減って手入れが楽になり、革の状態にも特に違和感はありませんでした。
使用回数を一律に決める必要はありません。
履く頻度や天候、クリームの量によって汚れ方は変わるからです。
回数よりも、表面のべたつき、くすみ、厚塗り感、汚れの残り方を見て判断する方が実用的です。
使うときも強くこすらず、少量から試します。
クリーナーを使いたい5つの場面
1.表面の汚れが拭いても残るとき
ブラッシングや乾拭きで落ちない汚れがあるときは、クリーナーを使います。
汚れを残したままクリームを重ねるより、いったん表面を整えた方が仕上がりも確認しやすくなります。
2.古いクリームが重なっているとき
クリームを重ね続けると、表面がべたついたり、ツヤが鈍く見えたりすることがあります。
厚塗り感が気になったタイミングで、古いクリームを落として塗り直します。
3.色や仕上げを変えたいとき
別の色のクリームを試したいときや、仕上がりを一度リセットしたいときにも使います。
完全に元の状態へ戻るとは限らないため、目立たない場所で確認してから進めると安心です。
4.鏡面仕上げを落としたいとき
つま先に重ねたワックスは、通常の汚れより落としにくいことがあります。
無理にこすらず、ワックスを落とせる製品を使います。
詳しい手順は、鏡面磨きのワックスを落とす方法で紹介しています。
5.雨のあとに白い跡が出たとき
雨に濡れたあと、乾いた革靴の表面に白い跡が出ることがあります。
このようなときは、塩浮きにも対応したクリーナーが選択肢になります。
クリーナーを使わない日の手入れ
軽いほこりだけなら、馬毛ブラシで全体をブラッシングします。
必要に応じて乾いた布で拭き、革が乾いていると感じたときに少量のクリームを使います。
クリームは多く塗ればよいものではありません。
種類による違いは、革靴クリームの種類と選び方で整理しています。
現在使っているクリーナー3製品
ライオン靴クリーナー|普段の汚れと古いクリーム

普段の汚れや古いクリームには、四角いボトルのライオン靴クリーナーを使います。容器を振って二層を混ぜ、布へ少量取ります。匂いは弱く、プールを思わせる程度に感じられます。
拭いている間のヌルつきが消えたところを、ひとつの終了判断にしています。汚れを落とすことだけを目的に、同じ場所をこすり続けません。
ライオン強力クリーナー|ワックス落とし
黒い缶の強力クリーナーは、厚く重ねたワックスを落とす場面で現在推している製品です。香りはライオンシリーズの中で最も好みに合います。ワックスを完全にゼロへ戻すのではなく、およそ7割落ちたところで止めます。
二つの違いと半年使った判断は、ライオン靴クリーナーと強力クリーナーの比較レビューにまとめています。
BootBlack ツーフェイスプラスローション|現場で土埃が付いた日

工事中の現場では、革靴に土埃が多く付くことがあります。その日は、最初に馬毛ブラシで乾いた土埃を払い、それでも表面に残る汚れを整えるためにBootBlack ツーフェイスプラスローションを使います。普段の手入れと同じ工程を機械的に繰り返すのではなく、仕事で靴が置かれた環境から必要性を判断します。
容器を振って二層を混ぜ、布へ少量取って使います。
毎回使うものではないため、一度購入すると長く使えます。
使用頻度が少ない場合は、小さいサイズから試す判断もできます。
スムースレザー用なので、スエードやヌバックなどの起毛革には使えません。
初めて使う靴では、目立たない場所で色落ちや変化を確認してください。
クリーナーの使い方と注意点

- 靴ひもを外し、馬毛ブラシでほこりを落とす
- 製品の注意書きを確認する
- クリーナーを布に少量取る
- 目立たない場所で試す
- 力を入れすぎず、表面を拭く
- 乾いた状態を確認してから、必要なケアを続ける
使い方は製品ごとに異なります。
ツーフェイスプラスローションのように振って混ぜる製品もあれば、そのまま使う製品もあるため、手元の説明を優先してください。
また、強くこすることや、一度に多く使うことは避けます。
革の種類や仕上げによっては色落ちやシミになる可能性があるため、素材に対応しているかを確認してから使いましょう。
まとめ|落とす量と止める地点を判断する
靴クリーナーは、毎回の靴磨きで必須ではありません。
しかし、汚れや古いクリーム、ワックスを落としたい場面では役割があります。
- 軽いほこりなら、まずはブラッシング
- 汚れや厚塗り感があれば、クリーナー
- 鏡面を落とすときは、ワックスに対応した製品
- クリームは、汚れ落としではなく保革と仕上げのために使う
「毎回使う」「まったく使わない」の二択ではありません。落としたいものを見分け、少量から始め、革の表面を見て止めることが基本です。
現在は3製品を使い分けています。ライオン靴クリーナーは通常の汚れと古いクリーム、ライオン強力クリーナーはワックス落としに使い、約7割で止めます。BootBlack ツーフェイスプラスローションは、現場で土埃が多く付いた日に使います。まずブラシで払い、それでも残る汚れへ少量使います。どれか一つに決めるのではなく、落としたいものと革靴が置かれた環境で選びます。
