サフィールのクレム1925は、革靴ケアの定番アイテムとして多くのプロフェッショナルや愛好家に支持されています。しかし、優れた製品であるにもかかわらず、使用してみると気になる点も少なからず存在します。
この記事では、クレム1925のデメリットを3つ紹介しつつ、それでも多くの人が選び続ける9つの理由を徹底解説します。
用途 | 革革製品の保革、補色、保護、ツヤ出し |
成分 | テレピン油や蜜蝋、シアバター、スイートアーモンドオイル、ホホバオイルなどに代表される、選りすぐられた天然原料のみを使用 |
容量 | 75ml |
特長 | 天然のビーズワックス(みつろう)ベースで、こちらも保湿力の高さが特徴 |
生産国 | フランス |
サフィール クレム1925の特徴
フランスのアベル社が、世界で展開する靴クリーム。
高級靴クリームの中でも人気の高いクレム1925ですが、そんな評判の高いクリームにもデメリットなんてあるのでしょうか。まずは、特徴をご紹介しながら、クレム1925に切り込んでいきたいと思います。
水を使用していない靴クリームで、油性クリームになります。乳化性クリームと比較すると撥水性が高いのが特徴です。
クレム1925の成分
- ミツロウ
- カルナバワックス
- シアバター
- テレビン油
- 有機溶剤
カルナバワックスが革に油膜の形成をして、栄養補給や補色効果を長持ちさせます。蜜蝋やシアバターなどの天然保湿成分の「浸透によって、栄養補給を促進します。
シアバターは、植物性油脂で保湿効果が高く、保湿効果が高い保革剤。
テンピン油は天然の有機溶剤で、汚れ落としの効果も期待できる成分です。
他のクリームとの違い
クレム1925は、革への優しさと自然な光沢・保湿効果に優れており、長期的なケアに最適なのに対し、ブートブラック ブラックラインは、強い光沢と防水性を短時間で得たい方に向いており、ビジネスやフォーマルな靴に適しています。
- サフィールクレム1925
-
革に優しい天然成分を使った保湿と補色効果に優れ、自然な光沢を好む方に最適です。デリケートな革や、長期的に革を育てたい方におすすめ
- ブートブラック ブラックライン
-
短時間で強い光沢と防水性を得たい方、特に鏡面仕上げを好む方に適しており、頻繁に使うビジネスシューズやフォーマルな場面で活躍する靴に最適
クレム1925の使い方
少量を使い、薄く塗り広げることで、ムラを防ぎます。特にデリケートな革の場合は、目立たない部分でテストしてから使用するのがおすすめです。
- 準備
- 少量を塗布
- 浸透させる
- 仕上げ磨き
手順
革靴表面の汚れやホコリを、柔らかいブラシやクロスで軽く落とします。古いワックスや汚れが残っている場合は、専用のクリーナーを使用してしっかりと取り除いてください。
少量のクレム1925を柔らかいクロスやスポンジ、またはペネトレイトブラシに取ります。クリームを靴全体に薄く均一に塗り広げ、塗りすぎないように注意します。
クリームが革にしっかりと浸透するまで、数分間放置します。この時間を取ることで、革が必要な栄養を吸収し、保湿効果を得ることができます
柔らかい布やブラシを使って、革を優しく磨きます。これにより、革表面に自然な光沢が生まれ、しなやかな仕上がりになります。光沢を強めたい場合は、さらに磨きを重ねると効果的です。
使用者の声と口コミ
各ECサイトの参考にしたレビュー
購入時に以下の各ECサイトでのレビューを確認しましたが、評価数も多く、評価も高かったので、多くの方が満足されていました。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショップ
価格面で、安いショップはいつも売り切れで、ようやく買えたなどのコメントもあるくらい、皆さんこのクリームには、期待されているのですね。
Amazon
ネットで保革クリームを
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楽天市場
香りが良くて、ケアし
楽天のレビューをタップしてみる
コードバン製品のお手入れの為に購入させて頂きました。 定番ですが間違い無い製品かと思います。
>楽天市場のレビューを直接確認
Yahooショップ
初めてでしたが、
yahooショップのレビューをタップしてみる
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クレム1925の3つのデメリット
初めて使う方がこれらを想定して使うことで、がっかりすることの無いよう、クレム1925の魅力を実感しながら靴磨きをしてほしいと思います。
①価格が高め
クレム1925は他のシュークリームと比べるとやや価格が高く、特に初心者や予算を気にする方には少し手が出しにくいと感じることがあります。
②初心者には扱いが難しい場合も
クレム1925はワックスの成分がしっかりと含まれているため、初めて使う方にとっては、適切な量や塗り方が難しく、ムラができやすい場合があります。塗りすぎるとベタつくことがあり、慣れが必要です。
例1:補色効果が強すぎることがある
クレム1925は補色力が強いため、使用する色を間違えると革靴の色合いが変わってしまうことがあります。特にニュートラルカラーを選ばず、濃い色のクリームを使うと、意図しない色むらが出る可能性があるため注意が必要です。
例2:ひび割れする?
厚く塗りすぎて、クリーム層が乾燥してしまうと革のしわの寄る部分からひび割れが生じてしまうことも。ロウを多く含む油性クリームには見られる現象です。適量を使うように少しずつ塗って磨きましょう。
ひび割れしたものを放置してしまうと、そのクリームの塊が粉状になり、粉を吹いてしまいます。
例3:白くなるように見える?
ニュートラルの油性クリーム全般に言えます。
余ったクリームがシワにたまり残りやすい傾向にあるので、その特性を理解して取り扱う必要は出てくるでしょう。もし、心配であれば色付きのクリームをおすすめします。
③財布など靴以外に使えない
クレム1925の靴クリームは、靴クリームを選べばもちろん革靴専用となります。他の革製品に利用したい際は、デリケートクリームなどのロウ分を含まないクリークリームを選びます。
それでもクレム1925を選ぶべき9つの理由
深い保湿効果
クレム1925にはシアバターが含まれており、革にしっかりと浸透して柔らかさとしなやかさを取り戻します。乾燥しがちな革靴も、このクリームで潤いを与え、長持ちさせることができます。
自然な光沢
補色だけでなく、光沢を出す効果にも優れているため、革靴に使うと自然で美しい光沢が生まれます。ビジネスシューズやフォーマルな靴にも適した仕上がりを提供します。
強力な補色力
クレム1925は、靴の色を鮮やかに復活させる補色力が魅力です。色褪せた革靴も、新品のように蘇らせることができ、革靴の見た目を美しく保ちます。
長期間の保護効果
革靴に塗ると、表面に保護膜を作り、汚れや水から革を守ります。一度使えば、次回のケアまでの期間が長く、手間がかかりません。
少量で効果を実感
クレム1925は伸びが非常に良く、少量で十分に効果を発揮します。これにより、少しの量で革靴全体をケアでき、長持ちするためコストパフォーマンスが高いです。
天然成分を使用
シアバターやビーズワックスなど、天然成分を使用しているため、革に優しく、長期的に使用しても革の品質を損ないません。環境にも配慮した製品です。
主成分は
- 蜜蝋
→保湿・抗菌・艶出しの効果 - ミンクオイル
→乾燥の防止と光沢感を与えます - ラノリン
→栄養補給と柔軟性を与えます
と天然由来の成分で出来ています。
幅広いカラーバリエーション
クレム1925は、非常に豊富なカラーバリエーションが揃っているため、どんな色の革靴にも対応できます。自分の靴にぴったりの色を選ぶことで、自然な補色が可能です。
- ニュートラル
- ホワイト
- ベージュ
- ライトブラウン
- ブラウン
- タバコブラウン
- ダークブラウン
- パリジャンブラウン
- マホガニー
- エルメスレッド
- バーガンディ
- コニャック
- ダークグリーン
- ネイビーブルー
- グレー
- ブラック
使い続けることで革靴が育つ
定期的にクレム1925を使い続けることで、革がしっかりと育ち、エイジングを楽しむことができます。革の風合いが深まっていくのも、このクリームならではの楽しみです。
プロフェッショナルにも愛用される信頼
クレム1925は、長年にわたって革靴ケアのプロフェッショナルにも愛用されてきた製品です。その品質と効果は多くの専門家が認めており、信頼の高さが選ばれる理由です。
圧倒的に評判がいい
各口コミでも、忖度なしの圧倒的な評価です。靴磨きをたまに行う一般ユーザーから靴磨き好きのヘビーユーザー、プロの方まで高評価の連続です。
容量が多くコスパもいい
75gという靴クリームの中でも容量の多いクリームです。人気の油性クリームの中でも、価格とのバランスに優れていると言えるでしょう。
パッケージデザインもカッコイイ
スクエア型の瓶に注がれ、ゴールドのロゴが光るかっこいいデザインパッケージで、他のクリームと並べても圧倒的な存在を放ちます。いくつかのカラーを並べてインテリアの一部に取り入れてもいいくらいではないでしょうか。
ひび割れた鏡面も再生できる
鏡面仕上げが劣化して割れた個所を補修する効果もあります。やり直すには早いなと感じるときや、時間に余裕がない時に役にたつ用途です。
ワックスの除去にも使える!?
クレム1925のワックス除去は、物理的に可能です。
毛穴を塞いだワックスを落とす際には、「毛穴の汚れ」まで落とすことが理想。厳密にいうと、油性クリームであるクレム1925でワックスを落とすという事は、この毛穴の汚れを効果的に落とすことなく、ワックスと入れ替わるようなイメージで表面上、ワックスが落ちるという事になります。
ハイシャインクリーナーなど毛穴を塞がない成分を使ったもので落とすことが理想と言えそうです。
おすすめのクレム1925
クレム1925シリーズの中でおすすめの3つを以下にご紹介します。各製品は、革靴のケアにおいて特に優れた特性を持っており、用途や仕上がりに応じて選べます。
1. サフィール クレム1925 ブラック
- 特徴:ブラックは、最もポピュラーなカラーであり、黒靴の補色と保護に最適です。黒色の革靴に使うと、深みのある色合いが復活し、自然な光沢が得られます。ビジネスシーンで使用頻度の高い黒靴には、このブラックが欠かせません。
- おすすめ理由:補色力が非常に強く、黒い靴の色褪せを復活させ、しっかりと保護します。日常的なメンテナンスに最適です。
2. サフィール クレム1925 ニュートラル(無色)
- 特徴:ニュートラルは、補色の必要がない革靴や、特に色付きクリームを使いたくない場合に適した無色のクリームです。色がないため、どんな色の革靴にも対応でき、革本来の色を保ちながら光沢と保護を与えます。
- おすすめ理由:多色の革靴を持っている方や、色移りの心配があるデリケートな靴にはニュートラルが便利です。エイジングを楽しみたい靴にもおすすめです。
3. サフィール クレム1925 ナッパデリーケートクリーム
- 特徴:ナッパデリーケートクリームは、特にデリケートなナッパレザーやラムスキンなどの柔らかい革に最適な保湿クリームです。天然成分が豊富に含まれており、革に優しく浸透し、革を柔軟でしなやかに保ちながら、乾燥やひび割れを防ぎます。無色なので、どんな色の革にも使用でき、自然な艶を引き出します。
- おすすめ理由:デリケートな革に対してしっかりとした保湿と保護を提供し、革の風合いを損なうことなくケアできるため、特に柔らかい素材の革製品を持つ方におすすめです。無色なので色移りの心配がなく、初心者でも扱いやすい点が魅力です。
まとめ
今回あえてデメリットを探しながら使ってみましたが、靴クリームの中でも圧倒的なツヤ感を得ることができるクリームです。
クリーム全般に言えることですが、靴に塗りすぎてしまうことで革靴に逆に負担をかけてしまうこともあるため、油性クリームを使ってツヤを楽しみながら、靴のケアを行う際は、そのクリームの特長を理解して、使う必要があります。
また、クレム1925をワックス落としに使うなど、専用の用途以外で利用する際は、リスクも理解した上でチャレンジしたいですね。