5~6回履いたらお手入れを行いましょう。
普段のお手入れは、一日の終わりにブラッシングして中日を設けると靴が長持ちします。
持っている革靴をできるだけローテーションで回して、5.6回履いた後は、古いクリームの除去をして再度、栄養を与える。
日々のお手入れと定期的な靴磨きのケア、フルメンテナンスの頻度はどのくらいの目安がいいのか。
20年履き続けられるように、ちょうどいい頻度でケアをしてみてください!
日々のお手入れ靴磨きの頻度
日々のお手入れの頻度は、履く度に行うブラッシングと定期的に行う水分と油分の補給です。
ブラッシングや手順にも理由があり革を育てるにはとても大切なものとなりますので、是非参考にしてください。
履くたびに行うこと
どちらかというと、クリームや、汚れ落としを使ってお手入れを行うよりも、普段のブラッシングや、シューキーパーを使った保管の仕方が大切です。
クリームの塗りすぎや、汚れたままの保管が、革へダメージの原因となります。
毎回履いた後のお手入れは、シューキーパーを入れて馬毛ブラシでブラッシング!
革の油分を吸い取ってしまう埃や砂を取り除いてあげましょう
≫シューツリーの選び方と役割
定期的なお手入れ
5.6回履いたらお手入れを行ってあげるとさらに革に潤いが戻り、革が長持ちします。
この定期的なお手入れを楽しむことで、革靴が育っていき、味のある経年変化を楽しんでいくことになります。
リムーバーなどの溶剤による、過剰なお手入れにも気を付けて下さい。
革靴の定期的なお手入れの手順
STEP
靴ひもを解いてシューツリーを入れる
初めにシワを伸ばしましょう
STEP
馬毛ブラシでブラッシング
ホコリを払うブラッシングです
STEP
靴クリームを塗布
できるだけ薄くのばしましょう
STEP
余分なクリームを布で除去
乾いた布で磨きながら行います
STEP
豚毛ブラシでブラッシング
つやを出すブラッシングです
この時、リムーバーなどの汚れ落としの溶剤を使うことは、できるだけ避けましょう。
どうしても落としにくい汚れがついている際は、ステップ2のブラッシング後に行います。
≫靴クリーナー不要論って本当?汚れやワックス落としの代用品
シャイニングを行う手順
STEP
定期的なお手入れ
新品のワックスは、-少し乾燥させた方が上手く行きますよ!
STEP
油性ワックスを鏡面仕上げにしたい部分に塗る
油性ワックスを鏡面仕上げにしたい部分に円を描くように塗り込みます。はじめは定着するまで2.3回塗り込みます。左右交互に行って乾燥させながら塗ります。 この時、指を使って塗り広げると薄く塗れます。
STEP
油性ワックスを塗った部分を磨く
油性ワックスを磨いた部分を優しくソフトに磨いていきます。円を描くように触れるか触れないかのような容量で磨きます。その際に、水を1.2滴つけて行うとさらにピカピカになります。
≫シャイニング(鏡面磨き)の仕方
できるタイミングでのお手入れ方法
日々のお手入れと、定期的なお手入れとして毎回のブラッシングと5.6回履いた後のお手入れを紹介しておりますが、ここでは、時間の取れる頻度ごとに行うケア内容を紹介いたします。
新品購入時の靴磨きケア
新品の革靴もケアが大切です!
その後の何年にもわたる革靴の付き合いは、購入時から始まっています。
アッパーの汚れ、埃はもちろん、時には古いクリームがついていることもあります。
革靴の中も、埃が入っていることがあるので、しっかり払ってあげましょう!
≫新品の革靴にすぐにやるべきお手入れ
週に1度の靴磨きケア
週に2回、多いときは3回以上履いた革靴は、汗を吸っては、吐いてとしています。すると、革はとても乾いた状態に。
ローションや、デリケートクリームで潤いを補給し、水分を与えます。
毎回のブラッシングも忘れずに行って下さい!
≫【ミニマリストな靴磨き】必要最低限の道具とそのお手入れ
月に1度の靴磨きケア
月に1度行う場合は、1してあげることが必要になります。
鏡面仕上げ(シャイニング)を行った際は、念入りにワックスを落とし、古いクリームも酸化を防ぐために、汚れ落としで落として1からやり直してあげましょう!
潤いを戻した革靴は、より足にフィットする変化をし、より快適に足を包み込んでくれます。
≫アッパーのケアを定期的に行うことが、永く革靴と付き合う一番のコツ!
1か月以上たってしまった革靴のメンテナンス
放置すると、革靴は悲しい状態になってしまいます。
古いクリームが、酸化しシューツリーを仕込んでいないとシワも深くなり、革のひび割れを起こしてしまします。
革のひび割れは多くの場合、復旧復活が難しくなってしますため、これ以上の放置はできるだけ避けましょう。
≫革靴ひび割れを直すお手入れの方法と予防法
合皮(合成皮革)の靴磨きケア
合成皮革の革靴も定期的にケアしてあげることで、長持ちします。
傷がつきにくくなったりと本革の靴と同じようにいいことがたくさんありますので、是非ケアをしてあげましょう!
頻度は、本革の革靴よりも少なくても大丈夫です。ツヤが無くなったころに気になったら行いましょう。
≫合皮【合成皮革】の革靴のお手入れ方法
3週間、1日置き履き続けてしまった
革靴のお手入れ
毎日ブラッシングも行うことが出来ず、履きジワが深くなっています。
この革靴は、とてもかわいそうなことになっていて、ずっと気にしながら履いていました…
今回は、3週間1日置きに履いてしまったスコッチグレインのメンテナンスを行います。
目安の5.6回をはるかに超えて10回以上も履いています。
先端(トゥキャップ)の鏡面仕上げは擦れがひどく、シワも深くなっていますね。
今回は、前回のフルメンテナンスから1か月以上経っているため、今回は、ワックスを落とし、できるだけ手厚くケアします!
今回のお手入れで使う道具
今回、ローションで汚れを落としていきますので、デリケートクリームはなくても大丈夫です。
使う道具
- ローション
- デリケートクリーム
- 乳化性クリーム ブラック
- ワックス ブラック
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- 塗布用ブラシ(ペネトレイトブラシ)
- ポリッシュクロス
- コバブラシ
≫靴磨きのやり方と手順
お手入れの初めに行ったこと
紐(シューレース)をほどき、シューツリーを入れ込みます。
馬毛ブラシで全体の埃を落とし、汚れ落としで汚れと古いワックスを絡め取るように落としていきます。
古いワックスは、取れにくいため一工夫が必要です。
馬毛ブラシの毛の部分を落としたいワックス部分に叩くようにブラッシングして細かく割るようにします。
そのあと、汚れ落とし(今回はローション)でクロス拭きしてあげるとすごく落としやすくなります!
定期的なお手入れの仕上がり
優しく何度も鏡面仕上げになるよう先端をやさしくなでててあげると顔が映り込むような仕上がりに!
仕上げに、水滴を1.2滴のせて優しくクロス磨きすると、さらに磨きがかかります。
まとめ
革靴のお手入れの頻度は、5.6回履いた際に行うくらいが、ちょうどいいでしょう。
履く時間や、行く場所、履く頻度によって革靴の状態も変化しますので、目安と捉えて、できるだけ、日々のお手入れを行い、長く健康な革の状態を保つことで、鏡面仕上げなども楽しむことが出来ます。
柔らかいブラシでサクサクと叩くようにブラッシングしてあげることで、ワックスが細かく粉状になります。
その粉状のワックスを汚れ落としで優しく取り除くことで、アッパーの革への負担をできるだけかけずに、きれいにできます。
リームーバーなどの強い溶剤で、ゴシゴシしてしまう前に、優しい落とし方でできることを確認して、長持ちするケアを行ってください。
お手入れは、やりすぎにも注意して、自分にも革靴にも優しい無理のないお手入れをしていきましょう。