3万円台の革靴は20年履けるのか|スコッチグレイン NL4136BL エイジング記録

革靴のコバはいつ手入れする?4つの方法と判断基準

広告含む|注文費用は自費で支払い、良かった点だけでなく気になった点も記載します。

アッパーは磨かれている。それでも、靴全体が締まって見えない。視線を下げると、コバの色が抜け、輪郭がぼやけていることがあります。

コバは、靴底の縁・側面にあたる部分です。アッパーが「面」を整える場所なら、コバは靴の「輪郭」を整える場所です。

手入れの方法は、クレヨン、ボトル型コバインク、ペンタイプの補色液、クリームの4つ。ただし、すべてを使う必要はありません。色抜けの範囲、乾燥の有無、作業のしやすさから一つを選びます。自宅での小さな補色なら、現在の第一候補はサフィールのペンタイプです。靴底の縁には革以外の素材も使われるため、ラバーや樹脂には、対応する用品を選んでください。靴底全体の素材だけでなく、実際に塗る部分を確認しましょう。

目次

コバのお手入れの頻度は?

確認は、普段のホコリ払いに合わせて行います。補色するのは、擦れや色抜けに気づいたときだけです。

決まった日数で塗り直す必要はありません。見る頻度と、手を加える頻度は別です。異変がなければ、何もしない判断も手入れに含まれます。靴全体の判断の目安は、靴磨きの頻度の考え方も参考にしてください。

4つのケア用品は、目的で選ぶ

道具は、仕上がりの優劣ではなく、直したい状態から選びます。部分的な色抜け、広い範囲の退色、小さな傷、乾燥。それぞれで役割が変わります。

スクロールできます
選び方コバクレヨンボトル型コバインクペンタイプの補色液コバ用クリーム
主な役割直接塗って色落ちを補う液体で広い範囲を補色する液量を抑えて部分的に補色する保革・補色・ツヤを整える
向いている場面手軽に色を整えたい広い範囲の色抜けを整えたい自宅で手軽に、汚さず整えたい革製コバの乾燥やツヤも気になる
注意点塗ったあと布で薄く広げる余分なインクを落としてから塗る狙った部分へ薄く塗り、乾かす少量を塗り、布でなじませる
使った商品ブートブラック エッヂクレヨンブートブラック エッヂカラーサフィール エッジ&ヒール レストアラーM.MOWBRAY ウェルトクリーム

革靴のコバのお手入れ4つの方法

コバの手入れで戻せるのは、主に色と表面の見え方です。深い欠けや、すり減った底の厚みは戻りません。手入れで整える範囲と、修理へ渡す範囲を分けて考えます。

共通の下準備|汚れ落としと周囲の保護

まずブラシでホコリを払い、落ちない汚れや古いクリームは、素材に合うクリーナーを布に少量取って拭きます。濡れたまま塗らず、乾いてから補色に進みましょう。汚れ落としの使い分けは、靴クリーナーの選び方にまとめています。

アッパーへの色移りが心配なら、目立たない場所でテープの影響を確認し、弱粘着のマスキングテープなどで保護します。仕上げの弱い革には直接貼らず、塗る範囲を小さく区切って作業しましょう。コバ用の補色剤を甲革の傷へ使わないよう、アッパーの位置とお手入れ方法も確認してください。

サンドペーパーは毎回使う道具ではありません。革製コバの軽い毛羽立ちなど、必要な部分だけを最小限整えます。底の形や縫い糸まで削らないようにし、深い欠け・縫い目の傷み・底のはがれがあれば、削る前に修理店へ相談する目安を確認しましょう。

コバクレヨンでのお手入れ方法

手に持ったブートブラック エッヂクレヨン

塗りたい場所へ直接当てて補色できる、手軽な方法です。

コバ面の色が薄くなったところに塗り、布で広げて仕上げます。液体を筆やフェルトに取る手間がなく、部分的な色落ちにも使いやすい形です。

その名のとおりクレヨンのような形状です。表面の細かな凹凸を目立ちにくくすることはできますが、欠けた部分を厚く盛って埋める用途ではありません。

コバクレヨンのお手入れの手順

STEP
色の薄い部分へクレヨンを塗る

コバクレヨンは硬めなので、色の薄くなった部分へ当て、少しずつすり塗ります。強い力で削るように動かすのではなく、色の付き方を見ながら進めましょう。

黒い革靴のコバにエッヂクレヨンを直接当てて補色する様子
コバの色が薄くなった部分へ、クレヨンを直接当てて少しずつ補色します。
STEP
仕上げ

柔らかい布で、塗ったクレヨンをコバ面へ薄く広げるようになじませます。余分なものを残さず、ツヤを整えたら完了です。

ボトル型コバインクでのお手入れ方法

左がダークブラウン、右がブラックのブートブラック エッヂカラー
写真は左がダークブラウン、右がブラック。コバの色に合わせて選びます。

液体で広い範囲の色抜けを補いたいときに使う方法です。ここでは、革底靴用のブートブラック エッヂカラーを使っています。

ボトル先端のスポンジへインクが付き過ぎることがあるため、そのまま塗らず、瓶の縁などで余分な液を落とします。液量を調整すれば広い範囲へ塗り広げやすい一方、手軽さと汚れにくさではペンタイプが上です。

ボトル型コバインクのお手入れ手順

STEP
余分なインクを落とす

先端のスポンジに付いた液量を確認し、多い場合は瓶の縁などで落とします。垂れたり、アッパーへはみ出したりしない量まで調整します。

STEP
薄く塗って乾かす

コバ面へ均一に塗り、一度に濃くしようとせずに仕上げます。塗布後は、完全に乾くまでこすらずに待ちます。

ペンタイプの補色液でのお手入れ方法

自宅でコバを手軽に補色するなら、現在最も使いやすい方法です。

ボトル型のコバインクは、先端のスポンジへ液が付き過ぎることがあります。そのまま塗ると液が広がりやすいため、瓶の縁などで余分なインクを落とす調整が必要です。

サフィールの「エッジ&ヒール レストアラー」はペンタイプです。余分なインクを絞る手間がほとんどなく、狙った場所へ塗りやすい。手や作業場所も汚れにくいため、色落ちや小傷に気づいたとき、すぐ使えます。

ペンタイプでのお手入れ手順

STEP
色落ちした部分へ薄く塗る

コバの色落ちや小傷が気になる部分へ、ペン先を沿わせるように薄く塗ります。一度に濃くしようとせず、はみ出さない量で進めます。

STEP
乾かして状態を確認する

塗布後は、完全に乾くまでこすらずに待ちます。乾いたあとに色の付き方を確認し、必要な場所だけ重ねます。

コバ磨きクリームでのお手入れ方法

ブラックのM.MOWBRAY ウェルトクリームと塗布用ブラシ

革製コバの保革と補色を合わせて行う方法です。

M.MOWBRAY ウェルトクリームを使い、色落ちだけでなく乾燥やツヤも気になるときに整えます。仕上げには、塗布用の小さなブラシと柔らかい布を使います。

コバクリームでのお手入れ手順

新品かどうかで使うものを決める必要はありません。色や質感が整っていれば、無理に補色せず、必要になってから手をかけましょう。

STEP
クリームを少量ずつ塗る

コバ専用クリームを小さな塗布用ブラシに取り、薄く塗り広げます。チューブから一度に多く出さず、色の付き方を見ながら足していきましょう。

手のひらに載せたウェルトクリームと細身の塗布用ブラシ
クリームを塗るときは、このような細身のブラシを使うと塗る範囲を絞りやすくなります。
STEP
仕上げ

柔らかい布を固く巻き、表面の毛羽を寝かせるようになじませて、余分なクリームを拭き取ります。光沢が整ったら乾かして完了です。ワックスを重ねなくても仕上げられます。

4製品の役割と、現在の選択

エッヂカラー、ウェルトクリーム、ブラシ、エッヂクレヨンを並べたコバ用ケア用品
これまで使ってきたコバ用ケア用品。現在は、手軽で汚れにくいペンタイプを第一候補にしています。

道具は、柔らかい布、小さなブラシ、必要に応じてクリーナーや保護用のマスキングテープを用意します。サンドペーパーやワックスは、上の手順で必要な場合だけ使いましょう。布はコバ用を分けておくと、アッパーへの色移りを避けやすくなります。靴磨き用クロスの選び方と使い方も参考にしてください。

4製品には、それぞれ残す理由があります。ただし、現在よく手に取るものと、比較記録として残しているものは同じではありません。

ブートブラック エッヂクレヨン

ブラックのブートブラック エッヂクレヨンの箱

部分的な色落ちを手軽に整えたい方に向いている、クレヨンタイプの補修剤です。

直接塗れる手軽さが特徴です。塗りっぱなしにせず、布で薄く広げるところまでをセットにすると、コバの表面を整えやすくなります。

ブートブラック エッヂカラー(ボトル型コバインク)

ブラックとダークブラウンのエッヂカラーを手に持った様子

液体で広い範囲を補色したいときに使えるボトル型のコバインクです。色抜けを整えると、靴の輪郭が引き締まって見えます。

先端のスポンジへインクが付き過ぎる場合があるため、塗布前に余分な液を落とす必要があります。広い範囲には使いやすい一方、自宅での手軽さと汚れにくさでは、現在はサフィールのペンタイプを選びます。

サフィール エッジ&ヒール レストアラー

自宅でコバを整える道具として、現在最も使いやすいと感じるペンタイプの補色剤です。

ボトル型のコバインクのように、先端のスポンジへ付いた余分なインクを絞る調整がほとんど要りません。ペン先で塗る範囲を絞りやすく、手軽で、手や作業場所も汚れにくい点が大きな違いです。

広い範囲を一気に塗るより、日常の自宅ケアで色落ちや小傷を見つけたときに、必要な部分だけ整える使い方に向いています。

M.MOWBRAY ウェルトクリーム

M.MOWBRAY ウェルトクリームのチューブと小型ブラシ

革製コバの保革と補色を合わせて行いたい方に向いています。使い込んだコバの色を整え、布で仕上げたときのツヤを楽しめるクリームです。

チューブ先端の穴が小さく、適量を取りやすいところが気に入っています。少しずつ出して使えるので、細かなコバの手入れにも扱いやすく感じます。

まとめ|コバは、靴の輪郭を整える

アッパーを磨いても、コバの色が抜けていれば輪郭は整いません。反対に、小さな色抜けを補うだけで、靴全体が静かに締まって見えます。

確認は毎回。補色は、異変に気づいたときだけ。広い範囲ならボトル型、部分的な補色ならペンタイプ、直接塗るならクレヨン、乾燥まで整えるならクリーム。必要な場所へ、必要な方法だけを使います。アッパーと合わせた流れは、靴磨きの基本手順をご覧ください。

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