アッパーを中心にそれぞれこだわったお手入れをされているかと思いますが、さらにコバまでキレイに仕上げると、より見違えた姿によみがえります。
コバってどこ?
革靴の革底の淵の部分です
どのくらいの頻度を目安で行うべきものなのか、そしてそのやり方とは。
コバのケアまで行き届かせることでより革靴の見え方も良くなり、気分も上がります。普段のお手入れに合わせて、月に一度程度の靴磨きをそれぞれの革靴に行う靴磨きの手順の中にコバのケアも取り入れてみてはいかがでしょうか。
革靴のコバのお手入れ3つの方法
コバのお手入れは、コバの凹凸をなくし、補色しながら艶を出す工程となります。コバの状態に合わせて、3つのお手入れ方法をご紹介します。
また、それぞれの手順を行う前に下準備で、アッパーに色移りや傷が入らないよう、マスキングするのがおすすめ。
コバクレヨンでのお手入れ方法
一番手軽にコバを仕上げられる方法です。
コバ面にクレヨンを塗っていくだけで、コバがキレイになるというもの。
その名の通りクレヨンと同じような形状で、コバの凹凸も軽減してくれるので、塗るだけで毛羽立ちや凹凸を目立たなくしてくれます。
コバクレヨンのお手入れの手順
汚れ落としで革靴いついた汚れ、ホコリ、古いクリームを落としていきます。汚れが落とせたら、やすりで軽く表面の凹凸をなくします。※削りすぎにご注意ください。
コバクレヨンは、かなり硬めのものになりますので、すり塗るようにコバの凹凸を無くしていきます。
仕上げは、シャインクロスなどでツヤ出し磨きをして完了です。
コバインキでのお手入れ方法
コバの革にスッと入る液体のコバインキ。
このコバのお手入れ方法は、補色に優れた方法で、コバの色抜けが一番長持ちする方法です。
コバインキでのお手入れ手順
汚れ落としで革靴いついた汚れ、ホコリ、古いクリームを落としていきます。汚れが落とせたら、やすりで軽く表面の凹凸をなくします。※削りすぎは、ご注意ください。
コバインキの蓋についているスポンジでインクをコバ面に塗ります。この時、しみ込んでいるインクの量が多いので、瓶の淵で絞るか、別の布にしみ込ませて塗りましょう。時間を置き乾かします。
靴の色に合わせたワックスか、ニュートラルカラーのワックスで、コバに艶出しをします。
コバ磨きクリームでのお手入れ方法
革に保革と補色両方できる方法です。
保革も兼ねているので、コバの毛羽立ちが気になった際は、ここまでのケアも検討しましょう!
コバクリームでのお手入れ手順
新品のうちは、コバインクで仕上げれば十分ですが、だんだん傷を負っていったり、乾燥したりとしてきた際は、ケアが必要です。
汚れ落としで革靴いついた汚れ、ホコリ、古いクリームを落としていきます。汚れが落とせたら、やすりで軽く表面の凹凸をなくします。※削りすぎは、ご注意ください。
硬くて滑らかなものに布を巻き、コバ専用クリームを塗布用ブラシにとって、コバをつぶしながらクリームを押し込んでいきましょう。光沢感が出てきたら、少し時間を置き乾かします。
靴の色に合わせたワックスか、ニュートラルカラーのワックスで、コバに艶出しをします。
今回のコバのお手入れで使ったケア用品のご紹介
これらも準備
- マスキングテープ
- サンドペーパー
- ワックス
私が実際利用したコバのケア用品をご紹介いたします。他のケア用品に比べ、市販品の種類が少ないものではありますが、ご参考にしてください。
コバクレヨン
お手軽にコバの補色、修復が出来ます。
通常の靴クリームより、コバ面の仕上がりが長持ち。
コバインク
樹脂系のコーティングをするため、新品のように見た目変わります。
コバの革にスーッと馴染んでいくように入っていきます。塗った後は、新品のようによみがえるコバを手に入れることができます。
なんといっても、容器が他のコバインクに比べ格段にかっこいいですよね!
コバ用クリーム
保革・・保湿と合わせて見事なツヤを出してくれます。
コバの手入れをした後、コバ専用クリームで仕上げれば、格段に使い込んだ革靴がよみがえりますね。
モウブレイのコバ用クリームは、チューブ先端が非常に小さな穴になっているので、適量取って使いやすく気に入っています。
コバのお手入れまとめ
日々のお手入れに加えて、細やかな部分までのお手入れもすると、さらに仕上がりが楽しみで、革靴を履くことが待ち遠しくなります。靴ひもを変えたり、コバを磨いたり、細部のこだわりが仕上がりの印象を大きく変えます。
是非、取り入れてみてください。