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鏡面磨きの失敗例と好事例|失敗したときに使った道具の紹介と5つのコツ

革靴磨きの醍醐味の鏡面磨きですが、時間をかけても中々光らない、傷がついてしまい思うような磨きにならないなんてことも多いのではないでしょうか。

磨き終わりの余韻に浸って趣味の靴磨きをより充実したものにするために、始めたての方にも簡単に光らせるコツをご紹介していきます。

初めは光らせることが出来ても、小傷がついてしまったり、部分的に曇ってしまったりと苦労してたどり着いた道具も合わせて紹介させていただきます。

目次

鏡面仕上げ失敗例とその原因

思い当たるものがあれば、改善策までご紹介いたしますので、是非試してみてくださいね!

  1. ワックスの硬さ
  2. 布の毛羽
  3. 布による傷
  4. 施工途中での剥離
  5. 白く濁る

ワックスの硬さ

ワックスは、水分量が多くても下地作りが思うようにできません。

何層も重ねて革の本来の凹凸を滑らかにしていく必要がありますが、ワックスに水分が多く柔らかいと、何層も作っていくことが出来ず、磨いた際に上手く光りません…

≫靴磨きワックスのおすすめ6選

布の毛羽

磨き途中に布の毛羽がついてしまうことがあります。

ワックスの内部に入って硬化すると、下地作りからやり直しになってしまいます。布の毛羽は、新品のネル生地をそのまま使うとよく起きてしまいます。

また、鏡面仕上げ用のネルと利用すると上手くできます、

磨き用の布は、一度洗濯して馴染ませた方がこのリスクは回避できます!

布による細かい傷

磨きの工程で強くこすってしまうと、せっかく光り始めたにも関わらず、傷がついてしまいます。

磨きの工程では、優しく丁寧になでるように磨いていくことで光っていきますので、強くこすらないように磨きましょう。

また、布に水を付けているか確認しましょう。

施工途中でのワックスの剥離

磨きの工程で、一部分のワックスがはがれてしまい大部分は光っているにも関わらず、部分的にワックスがはがれてしまうこともあります。

その原因は、下地が均一に乾燥できていない、布が一部のワックスを引っ張ってしまっていることで起きています。

何層にも重ねた下地磨きの一歩手前のワックスは、乾燥時間を少し長めにとり、仕上げは、ついているかどうかというくらい少ない布への塗布で磨く、つけるを繰り返します。

白く濁る

水をつけすぎると起こる現象です。

靴に塗ったワックスが、磨かれる前に硬化し、白く濁ってしまいます。ネルクロスに付ける水を抑えるか、水を含ませたら、手の平でたたいて、ある程度馴染ませてから、仕上げを行いましょう。

鏡面仕上げを失敗しない為に

サラリーマンにとって帰宅後や休みの日に靴を磨く時、失敗してしまうと投げ出したくなってしまいますよね…

きれいにできた鏡面磨きは、達成感と充実感を得られるだけでなく、無心になることでストレスの発散になる効果もります。

そう考えると、できるだけ早く完成させたい磨き技術となります。

そこで好事例を紹介するにことで、その時に使った道具とコツを紹介させていただき、失敗のない鏡面磨きのお役に立てていただきます。

鏡面仕上げの5つのコツ

失敗を踏まえて、5つのコツを踏まえます。

  • 適度な硬さのワックスで下地作りをしっかりする。
  • 使う布は、一度洗濯して毛羽の出にくくなったもの、鏡面仕上げ専用のクロスを使う。
  • 磨きに入る前に下地のワックスをしっかり乾燥させて優しく布で撫でるように磨く。
  • 水をつけすぎないよう気を付ける、水を付けたクロスを逆の手のひらでたたいて馴染ませる。
  • 仕上げに入る際に、ワックスの塗布量を極限まで抑えて磨く。

≫鏡面仕上げのやり方

鏡面仕上げに使った道具

ポイントは、クリームとワックス、そして鏡面磨き用のポリッシュクロス

使ったもの

  1. サフィール ミラーグロス(ニュートラル)
  2. コロニル 1909 (ニュートラル)
  3. 馬毛ブラシ豚毛ブラシ
  4. 鏡面専用ネルクロス

サフィールミラーグロス

この少し硬めの状態が光らせやすい秘訣です。

光りにくい原因にワックスの水分が多すぎることが原因の一つにあります。このミラーグロスシリーズは、水分少なめで、固めの状態となります。

また、水分を飛ばし過ぎたカチカチのワックスも、そもそも革靴に塗りにくいため古くなってカチカチになりすぎてしまった際は、ワックスを湯煎などし、温めて柔らかくしてあげましょう。

コロニル 1909

靴クリームは、どれにするのかで鏡面磨きに大きな影響は及ぼさないのですが、鏡面磨きにとって、下地作りは大変重要な工程となります。

革は、すっぴんの状態ですと凹凸がありその凹凸をクリームやワックスで滑らかにすることで、鏡面仕上げとなっていきます。

このコロニアルのクリームは、他のクリームに比べ革に膜を張るような仕上がりになるため凹凸をなくすための下地作りが楽になります。

また、今回の茶靴との相性が良く革の質感を生かしながら、とてもつや感のある磨きとなりますので、是非お試しください!

≫並行輸入は偽物?コロニル1909の使い方とポイント

鏡面仕上げ用ネルクロス

『KUTSUBIGAKU』の鏡面磨き用クロスは、専用ということで、毛羽の出にくいものになっています。

始めは、靴磨き用のクロスに、それぞれ違う用途がある事も知らないということもあってそれが原因で、上手く行かないこともあります。

洗って使うこともできるので、経済的!

今回の仕上がりとまとめ

仕上げた革靴を掲載させていただきます。

三陽山町の源六郎の茶靴を鏡面磨きで仕上げました。

これまで茶系のクリームやワックスを利用して磨いていましたが、今回、革本来の染色を生かして磨こうとすべてニュートラルカラーのクリームやワックスを使って磨いています。

慌てて磨きに入ることで、磨きなおしなどの大きな代償を払うことになります。何より何度も失敗してしまうと、靴磨き自体が楽しくなくなってしまい、本当に残念なことになってしまいます。

プロを習った磨きに入る前に同じような失敗をしてしまっている方には、一度この手順やコツ、そしてクリームやワックスを使って慣れていっていただければと思います。

一度できれば、感触をつかみ、これまでお持ちのワックスやクリームでもできるようになると思います。

さらに、そのお持ちのワックスとこのミラーグロスワックスを合わせて使うことも試してみてくださいね!

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