革靴を永く履くためになくてはならないシューキーパー。
その使い方と効果を解説します。すでにお持ちの方は、その効果的な使い方を生かして、より長持ちさせる機会に。
これから検討しようと考えている方には、履いているとき以外は、使うことになるシューキーパーの大切さをご紹介させていただきますので、革靴のエイジングを永く楽しんでいただけるようにその必要性も確認してみてください。
また、おすすめのシューツリーブランドも紹介しています。
- YRMS
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シューツリーが必要な理由
シューキーパーには、履く度に深くなっていく履きジワが、入れておくとリセットされ深くなならないようにする効果があります。
シューキーパー2つの役割
- 革靴の長寿命化
- 革靴内部の吸湿・消臭効果
毎回履く度に入れたり出したりと手間がかかりますが、その革靴がどこまで寿命を延ばせるか、靴磨きをたくさんするよりもとても大切な習慣となります。革靴の反りかえりを防ぎ、深いシワの予防とひび割れの抑止が見込まれます。
また、革靴内部の汗やにおいを軽減する効果も備わっているので、できれば吸湿効果の高いシューキーパーを選んで使っていきましょう。
シューキーパーの使い方
様々なシーンでシューキーパーは、利用します。
シューツリー主な利用シーン
- 革靴を保管するとき
- 持ち運びするとき
- 靴磨きをするとき
要するに、
履いているとき以外、シューキーパーを使うことになります。
1.保管するとき
革靴の保管時は、シューキーパーは必ず使いましょう。
1日中履いた革靴は、およそ2リットルもの汗を吸ったり、蒸発したりとかなり蒸れた状態で家に帰ってきます。木製の吸湿効果の高いシューツリーを挿入することで、カビの防止や、ひび割れの予防にも効果的です。
また、帰宅後のブラッシング時もシワを伸ばして行うことで、埃をはらいやすくします。
2.持ち運びするとき
普段お手入れの行き届いた革靴を持ち運ぶ際は、重さの軽い樹脂製(プラスチック製)のシューツリーがおすすめです。
鞄に入れても型崩れしないように入れて持ち運びます。
3.靴磨きをするとき
木製のシューツリーをおすすめいたしますが、磨く際のシューツリーはどのタイプでも大丈夫です。
靴磨きをするときは、革靴のシワを伸ばし、靴クリームが満遍なく塗れるようにするためにシューキーパーを入れます。
磨きやすいタイプのものを見つけて利用します。
シューキーパーの種類とおすすめ
シューキーパーにも様々な形状、素材と選ぶ選択肢がいくつかあります。
種類・タイプ
- 樹脂製
- バネタイプ
樹脂バネタイプ
木製バネタイプ - 木製タイプ
チューブ式
ネジ式
利用目的に合わせて検討していきましょう。
樹脂製
樹脂タイプは
軽量で小さくなるものが多いので、革靴の持ち運びに便利です。
軽くて型崩れを防いでくれるため、持ち運ぶ際はこの樹脂製のシューキーパーと布袋があれば、バッチリです。
セット販売が多いですが、単品販売もしています。
長期の出張の多い方などが、出かけ先で利用するときに使います。
\単品購入もできる/
バネタイプ
バネタイプは
革靴の中で突っ張る力が強いため、長時間の利用を避けたいタイプです。靴を磨く時間だけなど工夫して利用しましょう。
かかと部分は、点で局所的に突っ張る形状の為、長期間の保管には向きません。
短時間でシワを伸ばしたいときに使います。
樹脂バネタイプ
樹脂バネタイプは、とにかく価格が安価。それ以外は、あまりおすすめできませんが、シューキーパーと入れないよりも効果があります。
靴をたくさん持っていてスニーカーなどにも入れたいという方におすすめです。
\スニーカー用におすすめ/
木製バネタイプ
バネのツッパリの問題で長時間は避けたほうがいいでしょう。
シワを伸ばすことに長け、靴磨きを行う際に重宝します。木製のタイプに比べ、軽いので靴磨きの際に、扱いやすくなります。
\靴磨きの時におすすめ/
木製タイプ
木製タイプは
かかと部分も安心して入れておける形状で、樹種によって香りや吸湿効果が変化します。
すべての状況に適しているため多くの革靴ファンが愛用しているシューキーパーです。
革靴ブランドでも作成していることが多いので、靴の購入時には、一緒に購入したいアイテムのひとつ。
シューツリーを検討するなら、木製のシューツリーをおすすめします。
チューブ式
チューブ(テンションをかけるバネ部分)が1本のものと2本のものがあります。圧力を分散させて、より均一に張りを持たせるツーチューブタイプがおすすめです。
\まずはこのタイプ/
ネジ式
シューレース(靴ひも)がないローファーなどのスリッポンタイプに利用します。自分の好きなテンションかかけて保管することができるタイプで、あまり圧力をかけたくない柔らかい素材の靴にも向いています。
\自分の好みのテンションで/
特別な用途に使うシューツリー
2つの用途のものについてご紹介します。
ロングノーズ対応シューツリー
ロングノーズタイプは
ノーズが長めのデザインの革靴に合わせるシューツリーで、ロングノーズ向けのものになります。
ロングノーズの革靴をお持ちの方、購入予定の方におすすめです。
\ノーズの長い革靴に/
サイズ調整できるシューキーパー
ストレッチャータイプは
購入して家で履いたら、若干小さく感じるということもあります。
試し履きをして購入したにも関わらず、時間帯によっては足のむくみなどで小さく感じるとき活躍するのが、ストレッチャー兼シューズキーパーです。
ツッパリが強くでき、革を伸ばすことが出来ます。
あまり強くのばしすぎると逆に履きにくくなってしまいますので、気を付けて利用しましょう。
革靴がきつくて困っている方におすすめです。
\サイズを大きくしたいとき/
シューツリーおすすめの3ブランド
こだわると入れる革靴の木型に、よりあったものを選びたくなります。サイズ展開も重要で、おおまかにSMLの展開しかないシューツリーは、サイズ選びを失敗してしまうことも。その場合は、革靴の中からのテンションがかかりすぎて逆効果になってしまいます。
サイズ展開も豊富なおすすめの3ブランドをご紹介いたします。
- YRMS
>レビュー|YRMSのシューツリー - サルトレカミエ
>レビュー|サルトレカミエのシューツリー - コンドヌリアングレーズ
>レビュー|コンドヌリアングレーズシューツリー
1.YRMS
YRMSは、兵庫県で2店舗のシューペアショップを展開し、Amazon・楽天・yahooでそれぞれシューケア用品を販売するセレクトショップ。そのYRMSがオリジナルで展開するシューツリーが3種ありますので、ご紹介いたします。
YRMSのシューキーパー特長
コストパフォーマンスに優れ、ネジ式のシューツリーは、驚異の2000円台とケアブランドの商品では実現できない価格で展開されています。サイズ展開は、1cm刻み。女性向けのサイズも選べるメイン商品もあります。
レッドシダー|ツインチューブシューツリー
レッドシダー素材のシューキーパーは、消臭効果、防カビや吸湿効果が期待でき、つま先の割れた仕様となっているので、革靴の形状の汎用性が高く、様々革靴にも合わせていただけるものとなります。
レッドシダー|ねじ式シューツリー
テンションは自分好みに調節できるねじ式でもレッドシダーを展開
天然木|ネジ式シューツリー
パイン材を使った木製のネジ式シューツリーで、ヨーロッパラストを参考にしたモデルとなっています。YRMSシューキーパーの中では、一番リーズナブル。
2.サルトレカミエのシューツリー
日本のシューツリー専門ブランドで、豊富なサイズ展開とそれぞれ特徴を掴んだ4種類のモデルで、シューツリーのフィッティングもしやすいブランド。
素材の異なるブナ材のEXモデルとパーチ材のBHシリーズは、それぞれツンンチューブ3種とねじ式の合計4種類から合うものが選べます。
サルトレカミエ
https://m-mowbray.com/brand/sartorecamier/
Sartoはイタリア語で「仕立て屋・仕立て人」
Recamierは歴史上最も美しいと云われた人物名に由来する「歴史上最も美しい靴木型を作る仕立て屋」
という意味を込めて名付けられました。
バーチ材|SR300 BHシリーズ ねじ式
ブナ材|SR400 EXシリーズ ツインチューブ
3.コンドヌリアングレーズのシューツリー
海外ブランドの革靴におすすめのコンドヌリアングレーズのシューツリー。
サイズ展開も豊富で、8サイズで展開されてます。ラストに合わせたたくさんのモデル展開をしていることもあり、自分の革靴に合ったシューツリーが見つけやすくなっているのも特徴です。
ヨーロッパ靴への汎用性が高いため、様々なヨーロッパブランドの革靴にフィットするものに出会えるということ、サイズ展開、品質と形を整え保管するというシューツリーの基本性能を考え抜いた特徴が革靴愛好家に愛されている理由です。
コンドヌリアングレーズ
イギリスだけでなく、ヨーロッパの名だたる革靴ブランドの木型製作をずっとしてきたノウハウで、シューツリーを世界で一番生産。日本で初めて本格的なシューツリーを販売したブランドです。
ブナ材|FA85S ツインチューブ
まとめ
シューキーパーは、革靴にとって大切なアイテムの1つということが理解していただけたのではないでしょうか。
特に大切にしたい革靴を手に入れた際は、同時に準備しておきたいですね。種類や形もご紹介したもの以外にもたくさんありますので、是非ご自身の革靴、用途に合わせて適切なものを探してみてください。
- YRMS
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